本公式ルールは、STRIKE NEXUS(以下、「主催者」という。)プロ公式試合(以下、「本大会」という。)に適用される。
1.クラスとウエイト
本大会は、以下の体重別階級制で行う。ただし、対戦する双方と主催者の間で協議の上で契約体重を決めた場合はこの限りではない。
男子
- 01.フライ級
-
51.0kg以下
- 02.バンタム級
-
53.0kg以下
- 03.スーパーバンタム級
-
55.0kg以下
- 04.フェザー級
-
57.5kg以下
- 05.スーパーフェザー級
-
60.0kg以下
- 06.ライト級
-
62.5kg以下
- 07.スーパーライト級
-
65.0kg以下
- 08.ウェルター級
-
67.5kg以下
- 09.スーパーウェルター級
-
70.0kg以下
- 10.ミドル級
-
75.0kg以下
- 11.クルーザー級
-
90.0kg以下
- 12.ヘビー級
-
100.0kg以下
- 13.スーパーヘビー級
-
100.0kg以上
女子
- 14.女子アトム級
-
45.0kg以下
- 15.女子ミニマム級
-
48.0kg以下
- 16.女子フライ級
-
52.0kg以下
2.競技場
試合は主催者が認可するリング又は公式ケージを使用する。
3.グローブ
- 選手は主催者の用意する8ozグローブを着用しなければならない。
- バンテージ、テーピングの使用は選手の任意とするが、検査員のチェック及びサインを必要とする。
- 手にバンデージやテーピングを巻く場合、拳の前面部(ナックルパート)および拳骨部分にテーピングを使用してはならない。
ただし、指と指の間に細く切ったテープを通すことは認められる。 - バンデージやテーピングの内部に芯、紙縒り、その他の異物を巻き込んではならない。
- 拳に装着した状態で拳骨の形が確認できない厚さに巻いてはならない。
- ハンドラップに使用できるバンデージは白色の柔らかいガーゼ製で、幅約5cm(2インチ)以下、長さ約7m(15ヤード)以下のものとし、使用できる長さは、片方の手に1本分(1ロール)までとする。
テーピングに用いることができるテープは、白色のアスレチックタイプで、幅約3.8cm(1.5インチ)以下、長さ約13.7m(15ヤード)以下のものとし、使用できる長さは、片方の手に1本分(1ロール)までとする。
- 手にバンデージやテーピングを巻く場合、拳の前面部(ナックルパート)および拳骨部分にテーピングを使用してはならない。
- 選手は試合当日、グローブを着用する前に必ず検査員によるグローブチェックを受け、グローブ着用後にグローブを封印したテープにサインを受けなければならない。また、一度封印された後は、試合終了までグローブを外すことはできない。
4.服装
- 選手は必ず自身で用意したマウスピース、ファールカップ(金属製・プラスティック製・カーボン製いずれも可)を着用する。
- 試合に際して、布製・ネオプレーン製のアンクルサポーターは選手の任意で着用することができる。
但し、ルールミーティングの際に着用する装備品を持参し、検査員のチェックを受けるものとする。 - 道着・シューズの着用は認められない。
- 選手は、顔に適量のワセリンの塗布が認められる。
顔以外の身体部にはいかなる部分にも、オイル、ワセリン、グリース、痛み止めやマッサージ用のクリーム、滑り止め等の塗布物を塗布、使用してはならない。 - 女子選手はアブドメントガードおよびチェストガードまたは胸部のパッドを着用することができる。
- 選手は、下記の要件を満たしたショートスパッツ、MMAショーツ、バーリトゥードショーツ、キックボクシングショーツ等を着用する。
ショーツの下にショートスパッツを履く場合、ショーツの丈を超えるものを着用してはならない。- 金属・プラスチックの部品が使用されていないもの
- 着用時にずれないための加工がされているもの
- ポケットや紐に類するものが表側に付いていないもの
- 膝上丈までのもの
- 清潔で破損の無いもの
- その他、検査員により競技上支障がないと判断されたもの
5.計量
- 契約体重が設定されている選手は、主催者指定の日時に、主催者が指定した場所へ出頭し、検査員の立会いのもと計量を行わなければならない。
正当な理由なく計量に遅刻しもしくは出頭しない選手は失格とする。 - 計量する選手のウエイトは、契約書記載のウエイトと合致しなければならない。
- 計量の結果、選手のウエイトが契約書記載のウエイトと合致しない場合には、当該選手には前日計量の場合2時間、当日計量の場合1時間の猶予が与えられ、その間に何度でも再計量を行うことができる。
- 前項の再計量の結果、契約書記載のウエイトに合致しない場合には、当該選手は失格とし、契約書記載の罰則を課される。
ただし、対戦相手が同意したときは、試合に出場しなければならない。 - 前項ただし書により試合が行われたときは、計量に合格した選手が勝利した場合にはその結果を公式記録とするが、計量に合格した選手が負けるか、引き分けた場合にはノーコンテストとする。
6.試合ラウンド
- 本契約の試合は、1ラウンド3分の3ラウンドとし、ラウンド間のインターバルは1分間とする。
- 第3ラウンド終了時点で判定がドローの場合であっても延長戦は行わない。
7.選手
- 選手は、本試合開催日の前90日以内に、あらゆる試合において、頭部へのダメージによりKO、もしくはTKOをされた場合は、適切な医療従事者による頭部のCTスキャン検査を受け、大会前日までに、異常がない旨の証明書または診断書を提出しなければならない。
8.セコンド
- 1 選手は、1名以上2名以下のセコンドを付き添わせなければならない。
- 2 セコンドは、次の事項を守らなければならない。
- ラウンド中は、自コーナーの椅子に座り、競技場内に入ったり、競技場を構成する部位に触ったり、選手に直接接触してはならない。
また、試合中に競技場及び競技場エプロンにいかなるものも置いてはならない。 - インターバル中、選手に与えることができるのは水のみとする。ただし、競技場及び競技場エプロンを過度に濡らすなど試合進行を妨げてはならない。
- インターバル中、選手の競技用具の細工や身体への薬品の塗布などの行為を行ってはならない。
- 相手競技者及びレフェリーへの罵倒、侮辱、暴力行為を行ってはならない。
- ラウンド中は、自コーナーの椅子に座り、競技場内に入ったり、競技場を構成する部位に触ったり、選手に直接接触してはならない。
- 前項各号に違反した場合、レフェリーは当該セコンドに対し、1回目は注意、2回目は退場の処分を行う。この場合、レフェリーの判断で、当該セコンド側の選手に対して反則としての罰則を与える場合もある。
但し、ラウンド中にセコンドが選手に直接接触した場合、レフェリーは直ちに、そのセコンドの退場を命じ、又は、そのセコンド側の選手に反則としての罰則を与える。
9.試合の勝敗
- 1 試合の審判は、レフェリー及びジャッジ3名によって行われる。
- 2 採点方法 評価基準に沿って各ラウンド終了後そのラウンドの採点を行う。
- ラウンドの勝者に10敗者に9を与える
- ダウンがあった場合は1回目のダウンで8、2回目のダウンで7となる
- 優劣の差がないと判断した場合両者に10が与えられる
- 反則による減点があった場合はそのラウンドの採点から減点される
判定の場合
試合が判定となった場合、以下の優先順位で全ラウンドを総合的に判定する。
- ダウンの回数
- ダメージ
- クリーンヒット
- アグレッシブネス
有効打による判定について
公式ルールにおいては、パンチ・キック・膝蹴りなどの有効打により、的確かつ有効な打撃が認められ、相応のダメージを与えられたかを判定する。
- ノックアウト(KO)
-
- ダウンしてカウント9までにファイティングポーズをとらなかった場合
- カウント9までに立ち上がったが続行不可能とレフェリーが判断した場合
- 1ラウンド中に3回のダウン
※全てのラウンドにおいてダウンはゴングに救われない。
- レフェリーストップ(TKO)
-
レフェリーがこれ以上の試合続行は危険であると判断した場合
- ドクターストップ
-
ドクターが負傷した選手の試合続行を不可能と判断した場合
- 負傷の原因が相手の正当な攻撃、または負傷した選手自身にある場合、負傷した選手を敗者とする。
- 負傷の原因が相手の反則による場合、負傷した選手を反則勝ちにする。
※負傷した選手のドクターチェックは、ニュートラルコーナーでレフェリー立ち会いのもとで行われ、セコンドがこれに介入することはできない。
診断の対象ではない選手は、反対側のニュートラルコーナーで待機する。 - 試合放棄
-
セコンドがタオルを競技場内に投入した場合
- 失格
-
1度目の反則に「注意」、2度目の反則に「警告」、3度目の反則にイエローカード「減点1」となる、減点が3になった場合にはレッドカードの提示とともに「失格」とする。
また、レフェリーは反則の回数に関わらず、悪質な反則行為には即減点もしくは失格とする権限を持つ。反則は試合を通して累積される。
ただしホールディングの反則はその他の反則とは別で加算されラウンド毎にリセットされる。
- 装備品破損
-
マウスピース、ファウルカップ、スパッツなどのコスチュームが破損し、試合を続けられない場合は、失格となる。
- 判定
-
全ラウンド終了時点で勝敗が決しない場合は、ジャッジ3名による判定に委ねられる。
- ドロー裁定
-
判定はドロー裁定の無いマストシステムで行なわれ必ず勝敗を決める。
同点の場合は優勢判定により勝者を決定する。
- ノーコンテスト(無効試合)
-
一方または双方に不正行為があった場合、もしくは第三者介入による不正行為が試合中に認められた場合、ノーコンテストとする。
偶発的な事故等により試合続行が不可能となった場合、以下の通りとする。
- 1ラウンド中に試合続行が不可能となった場合、その試合はノーコンテストとなる。
- 2ラウンド以降に試合続行が不可能となった場合、事故が起こるまでの判定により勝敗を決定する。
10.レフリー
- レフェリーは、本公式ルールに基づき、試合中競技場内において試合を管理、支配し、かつ指揮、命令する全権を有する。また本公式ルールに規定されていない事項についても試合に関する限りは、レフェリーの裁定による。レフェリーの指揮、命令、裁定は絶対的なものであり、選手とセコンドはこれに従わなければならない。
- ロープ際の攻防で選手がリングから落ちそうになったとき、またはロープが著しく攻防の妨げになっている場合、レフェリーはブレイクを命じ、リング中央で両者スタンド状態から試合を再開する。
- いかなるポジションの攻防であっても、レフェリーが膠着状態であると判断した場合、ブレイクを命じ両者スタンド状態から試合を再開する。
- 選手が負傷した場合、レフェリーは試合を中断してドクターの診断を受けさせることができる。
ドクターの診断は、ニュートラルコーナーでレフェリー立ち会いのもとで行われ、セコンドがこれに介入することはできない。
診断の対象ではない選手は、反対側のニュートラルコーナーで待機する。
11.ジャッジ
- ジャッジは、試合中ジャッジ席に着席し、試合中の選手の攻防を中立かつ公平に評価して、各ラウンド毎に採点を行って採点表に記入し、採点集計時にレフェリーに採点表を提出する。
- ジャッジは、試合中にレフェリーが確認できない敗北の意思表示やファウル等をレフェリーに指摘することができる。
12.検査員
- 検査員は、選手の計量に立ち会い、中立かつ公平に選手の体重を計量し、その結果を主催者及び選手に通告する。
- 検査員は、ルールミーティングの際に選手が着用する装備品が、本ルールに適合しているかどうかをチェックする。
- 検査員は、選手がグローブ着用する前に、必ずグローブチェックを行う。
また、選手のグローブ着用に立会い、グローブ着用後にグローブを封印したテープにサインを行う。 - 検査員は、選手がバンテージ又はテーピングを使用している場合には、選手がグローブを着用する前に、本ルールに違反していないことを確認の上、バンテージ又はテーピングの上にサインを行う。
13.審判員
- 審判員は、選手が競技場に上がる前に、選手の服装や装備品が本ルールに適合しているかどうかをチェックする。
- 審判員は、選手が競技場に上がる前及びラウンド間のインターバル中に、選手の目のまわりにワセリンの塗布を行う。
14.ドクター
- ドクターは、試合中に選手が負傷した場合には、負傷箇所等を診断し、試合続行の可否を判断の上、レフェリーに通告する。
- ドクターは、試合中であっても、試合続行が危険であると判断したときは、競技場にタオルを投入し、試合を中止させることができる。
15.反則
本条に定める行為は反則であり、これらを犯した場合、審判員の裁量により、相応のペナルティが課される。
- 噛みつき
- 目つぶし、及び目をえぐる行為
- 頭突き
- あらゆる肘による攻撃
- 金的攻撃
- 肛門、口腔、鼻孔、眼球等の粘膜部に指を引っかけて相手をコントロールする
- レスリングや柔道などの投げ、関節技(首投げ、背負い投げ、払い腰、内股、小内刈り、外がけ、タックルなど)
- 消極的姿勢及び有効的でない攻撃を続ける
- 頭髪を掴む
- 相手をリング外へ投げる、または押し出すこと
- ロープを掴む、またはロープに手足を引っかける
- リング外へ逃げる
- 喉、または後頭部、延髄、脊髄への打撃攻撃
- 喉を掴む攻撃
- 自身または相手のグローブ、装備品、ショーツを掴んで攻防をすること
- 相手の身体を掴む行為(ホールディング、タイクリンチ、相手の腕や足を掴む等)
- 相手の負傷の原因となるようなあらゆる非スポーツマン的行為
- ブレイク中の相手への攻撃
- レフェリーのチェックを受けている最中の相手への攻撃
- ラウンド終了の合図が鳴らされたあとでの相手への攻撃
- 相手との接触を避けるあらゆる消極的な姿勢(意図的または継続してマウスピースを落としたり、怪我のふりをすることなど)
- 審判員の指示を著しく無視する
- 審判員から塗布されるワセリン以外の塗布物を塗布する行為
- 試合前に審判員によるチェックを受けていないテーピングや競技用具の着用
- 審判員に対する虚偽のアピール、言動
- 試合用コスチューム、マウスピース、ファウルカップ等の競技用具を破損し、試合続行を不可能にする行為
- グローブの有効箇所(あんこ部分)が伴わない肩、上腕部、前腕部、手首部分のみによる攻撃
16.雑則
選手、セコンドが、レフェリーの裁定に異義がある場合には、試合終了後2週間以内に文書で主催者宛てに異議申立てをすることができる。
競技場上を含め、直接抗議することは禁止する。
当該オフィシャルルールに記載のない事象については審判団が協議の上決定するものとする。